2011年04月28日

「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまで(後編)

「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまで(後編)

気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです [Single, Maxi] / 山口理恵 with manzo (演奏); 山口理恵 (その他); 山口理恵 (演奏); 中野愛子, 松本隆, manzo, 柿島伸次 (その他) (CD - 2011)




先般2月9日に発売されました「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」ですが、今回は前回に引き続き楽曲解説「後編」と致しまして、色々な恥部秘部を暴露して参りたいと思います(OPは詩曲編を担当させていただきました都合で3回に分けましたが、EDは曲編のみなので2回^^)
どこまでポロリすればいいのかいささかの戸惑いもありますが、討ち死に覚悟(大げさだっつーの)で、今回も丸出しがく〜(落胆した顔)にして参りたいと思います。



「manzoは今回、ねちっこく歌ってください」



と、野崎プロデューサー。今回はどういう狙いなんだろうか…怖い('A`)
そもそも僕にマトモにデュエットを歌わせる意図が、犬のマークの音楽工作員野崎Pに最初からある筈はない(笑)






なんの意図だろうか…



僕の大きなセールスポイントは、太ってることと、貧乏なことと変態な事くらいなんだけどなぁ…


何を引き出せばいいのだろう…。やっぱしエロか。エロやかな歌…



変態…



るんるん



そうか!











春先公園に現れる、全裸の上にカーキ系のコートのみ羽織って女性の前に現れ、やおらコートを開き自分の息子自慢をする、所謂「な?おじさん」の精神でいけばいいのかも!




萬「もう、なんか、変態オヤジ、それこそ『な?おじさん』が歌う感じでよろしいんでしょうか?」
野「あぁ、もう山口理恵ちゃんにセク○ラする勢いでいいですよ」






よかった正解だったようだ。よかったのか…?んまいいや。




なるほど、もしかすると、このシチュエーションとデュエットの男性側のあり方は、かの迷曲「ピエールとカトリーヌ」のキッチュ(現:松尾貴史氏)さんに近づければ良いのかもしれん。
http://www.youtube.com/watch?v=IQrl72SvVRs

うーむ、、、フレンチテイストの楽曲と、エロティシズムの親和性たるや、アニメのEDとして考えた場合・・・いささかキワドイねぇ(笑)
フランス語の語感なんだろうか。ミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘」を初めて聞いたときのエロやかさは衝撃的だったし。歌詞の意味はわからないのに、すごく「濡れて」聞こえたものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=17A0fN8NJi0




してみると、このままジャジーなアレンジで、山口理恵ちゃんが歌うというのもなぁ・・・
そこで、若干ソフトにする方法として思いついたのが、8bit風のアレンジだった。その着想の元となったのが、




象印クイズ「ヒントでピント」OP






だった。



この曲、僕が作曲技法を覚えるのに目を皿のようにして読んだ本の著作者(タイトル失念('A`))、前田憲男氏の作品。2'52''辺りから。
http://www.youtube.com/watch?v=1CkfR-Z9DIw&feature=related

wikipediaによると、氏が、当時登場したRoland System-700というシンセサイザーを使用してこの曲のトラックを作成したようだ。もともと氏はビッグバンドに所属していたこともあり、管弦のアレンジがクラシック・ジャズテイスト問わずダイナミックで、僕は大好きなんです。
これとか。
「クラッシャージョウのテーマ」
http://www.youtube.com/watch?v=yldWRyfS2hA


音色を変えることによって、重厚な和声を可愛く聞こえさせたりする手法は、YMCKさんなども率先してやられてますね。8bitの持つ音色のチープさが、時としていかついジャズ和声を和らげる。


かようにして、「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」は、オシャレ風味だけど可愛い風に仕上あがった(つもり)のです。






また、当シングル、カップリング曲「君がくれた飴」は、山口理恵ちゃん本人が作詞を担当してます。往年の荒井(現:松任谷)由実さん・尾崎亜美さん風の初々しく懐かしいテイストです。僕自身この曲の作編曲を担当させていただいております。

こちらは、野崎プロデューサーが提示されたコンセプト「片思い」から派生した、ラブソング。21世紀のニューミュージックの方向がいいですよね、氏とご相談させていただいて仕上げたものです。

そしてもう1曲は、最近公私共々懇意にさせていただいている柿島伸次さんによる編曲で、往年の名曲「卒業」を理恵ちゃんが歌っております。リアルタイムで原曲を聞いていた方も、初めて聞く方も、ドキっとすること請け合い。



併せてお召し上がりいただければ幸甚です。




というわけで、OP編3回、ED編2回にわたってお送り致しました僕自身による楽曲解説は、以上を持ちまして終了にしたいと思います。




長文・駄文ご精読ありがとうございました。










あ。
思い出した。



何通か「譜面、コード譜とかないんですか?」というご要望がありましたので、折を見てコード譜をここに載せましょうかね(楽譜は版権上、掲載許諾が必要なのでやめておきます。ごめんちゃい)。









てなわけで、OP,ED両曲とも携わらせていただいたアニメ「これはゾンビですか?」ですが、本編・及び劇伴も手だれのスタッフ陣が心血を注いだオバカ・SF・アクションホラー!僕も笑って泣いて、楽しませていただきました。

アニメDVD、ラジオドラマCD、サントラCDなどなど、関連商品が上を下への大騒ぎとなっております。ご興味のある方は是非ともバカ騒ぎに参戦してみてくださいね!

posted by manzo at 14:49| ドバイ | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月20日

「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまで(前編)

「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまで(前編)


約1ヶ月間、当ブログは東日本大震災にまつわる諸般の事情を鑑み、自粛しておりました。
僕自身、ライフラインが整って初めて希求される娯楽産業に身を置くものとして、精神的にも根底を見つめなおす厳粛な機会と、期せずして成りました。
様々に身を引き締め、改めて粛々と生きる意味を自分に問うて。

今回、謹んで、そして、今出来る範囲で、ほっこりやまったりをご提供できればと思い
またぞろ再開いたしました。今後ともお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。


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気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです [Single, Maxi] / 山口理恵 with manzo (演奏); 山口理恵 (その他); 山口理恵 (演奏); 中野愛子, 松本隆, manzo, 柿島伸次 (その他) (CD - 2011)


前回好評のうちに(?)終了した「魔・カ・セ・テtonight」が出来るまででしたが、
当ブログではおなじみフライングドッグ野崎プロデューサーから「エンディングの
解説もやって欲しいなぁ」という熱烈なリクエストもあり、また今回ご紹介する曲
を一緒に歌っている山口理恵ちゃんからも「OPはやってEDの紹介はしないんですか?」
ジェラシー混じりに言われそうな向きもあるので(笑)
今回は僕が作編曲、そしてちょっとだけ歌も歌っているアニメ「これはゾンビですか?」
EDテーマ「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまでと称しまして、
楽曲の生い立ちをご案内していこうかと思います。





昨年初秋、同アニメOPテーマ「魔・カ・セ・テtonight」のお話を頂いたとき、
くだんの野崎Pはもう一つの事案を画策していたのだ。


野崎P「エンディングは君に『も』歌ってもらいたいんだよね」

萬「と、仰いますと…?」

野崎P「山口理恵ちゃんとデュエットをしたら面白いかなぁと思っててね」


デュエット。



え?



当初の電話会議で、可愛いのと脂っこいのをやろうと、ある程度のガイドラインを
見据えて、可愛い(フレンチ)のと、脂っこい(ムード歌謡)のとの2本で攻めてみた。
野崎Pも「両方とも会議に掛けてみましょう」という事に。


僕及び周囲の下馬評はムード歌謡の方が採用される風一色だったが蓋を開けてみたら
アニハカランヤ結果はその逆で、フレンチ系の方が採用されることに。
(ちなみにムード歌謡のほうの仮タイトルは「死んでもLovers」(詩:中野愛子)。
これが陽の目を見ないのは残念。だが仕方ない(笑))




そもそもなんでフレンチポップ風味をやろう!と思ったかというと、
山口理恵さんという人を僕が最初に見た印象というのが非常にコケティッシュだったんですね。
奥ゆかしさと、内にある愛情・可憐というのが、昨今の「萌え」的な風合いと違う、何かこう
、どこにも籍を置かない、無所属なエロティシズムを感じたんですよね。
単に僕とのジェネレーションギャップという話もあるかもしれませんが(^^;




15年程もあるそのジェネレーションギャップの「温度差」みたいなものを、
楽曲に昇華させられると、面白いものが出来るのではないかと思っていた。





中野愛子ちゃんからも素敵な歌詞が上がってきて、さぁ歌REC当日です。





先に女性パートを歌い終えた山口理恵ちゃんからバトンを受け、
いざ歌いに参りましょう!と思った矢先、くだんの野崎Pから





「manzoは今回、ネチっこく歌ってみてください」





と。







次回、そのセクハラ歌唱法の謎に迫ります!(笑)



posted by manzo at 17:45| ドバイ 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

平凡という宝物

なんのきない、ごくごくありふれたことが、すんごく宝物だったということを、

こんなことになって気付いた。



いつもの仲間。


いつもの場所。


いつもの笑顔。





我ながらいつものこととはいえ、愚かしいと思う。


そんな当たり前、絶対にないんだよ。






今あるみんなの顔に、早くもとの笑顔が戻りますように。。。






だからもう、うつむいてうずくまるのはやめる。






早く、


キラキラと輝く、


なんのきない、


ごくごくありふれた、


あの平凡な朝日を見るために、





顔を上げないとね。






宝物は、自分で探しに行かないとね!



posted by manzo at 01:29| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

【緊急】ご報告

昨日、東北・関東地方を中心に「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。



今もその余震、また新たな本震と思われるものも断続的に続いていて、全く持って
予断を許さない状況です。


各地で甚大な被害が出ていて、心苦しいばかりです。



私は、ひとまず無事です。



僕もそうでしたが、多く眠れない夜となったと思います。
皆さん、ここは落ち着いて参りましょう。
火器を扱うのも、もう少し様子を見てからのほうがよいかと思います。

ひとまずは深呼吸。


デマに気をつけつつ、確かな情報に則って、速やかに避難しましょう。


また、昨日帰宅できずに、不安で辛い夜を過ごした皆さん、大丈夫ですか・・・?
お疲れ様です。
首都圏は各線徐々に復旧してきてます。
あなたを待っている人がいます。

帰ったら、
手を握ってあげてくださいね。
声を掛けてあげてくださいね。

一人でも多くの無事を、心より祈っております。


取り急ぎ、報告でした。







manzo

posted by manzo at 06:44| ドバイ | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月11日

「魔・カ・セ・テ Tonight」が出来るまで(3)

魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)


さて、今回もフライングドッグさんから好評発売中の「魔・カ・セ・テTonight」の楽曲誕生秘話、その(3)、最終章であります。



アレンジ作業は、今回は楽であった。
僕は楽曲発注を頂く場合、たいがいプリプロ(ある程度曲の世界観がわかるまでの編曲及び楽器シュミレート)まで作って出していく。今回はアニメOP用のお話だったので差し当たり90秒サイズの音源を作成した。

で、曲提出の時に「オケもこんな感じでOK」とのコメントを頂いたので、つまり改めて編曲作業に入るというよりは、フルサイズの構成をどうしようかとか、野水さんの歌を聞いて最終的に楽曲のキーをどうするか、そんなところだけだったかな。今回は安産だわね。


と油断していたのもつかの間。




フライングドッグ佐藤ディレクター(多分当ブログ初登場!)がここで僕にオーダーをしてきた。




「フルサイズアレンジのご相談なんですけどぉ〜、あのぉ〜、manzoさんが作る大サビ、聞いてみたいなぁ〜!なんて。さらにどんな素晴らしいメロが来るのかなぁ〜!なんて」

(註:大サビ→「ブリッジ」って言う言い回しもある)



なんだよその「萬ちゃぁ〜ん、今日リッチなんでしょぉ?フルーツ盛り合わせなんかぁ食べたいなぁ〜ん黒ハート
って言って来る、郊外の私鉄沿線駅前スナックのおねーちゃんみたいな言い回しは。


彼は僕よりも6つほど年下であるが、テキパキと動く人である。
メガネを外すと小倉優子ちゃんに似ている。


言ってみれば僕は、


ゆうこりんにおねだりされた」


ようなものなのだ。




悪い気がするわけがない。





僕は普段ブリッジを好んで作るほうではないが(必要ならば勿論書くけどね)、ゆうこりんにロートル作曲家の意地を見せたくなって、1日で書き足した。






四ツ谷サウンドバレイで野水さんのレコーディングが執り行われたのだが、
つまりゆうこりん、もとい(笑)佐藤さんと僕でボーカルRECは進められた。


野水さん、最初こそ緊張してたけど、どんどんと彼女自身が世界観を掴んでくれてね、
さすがは役者さんだよね、詩のコンテキストを理解するのが早いし的確だった。

そこからの彼女は違ってた。
ブース越しに見える彼女からは、いつもの様な「犬歯に毒持つ小動物」(笑)ではなく、空を切る眼差しで、凛とした滾る心の「歌手」だった。いや歌手というより「戦士」という緊迫感さえ漂っていた。

だから、僕と佐藤さんがお互いに徹したことは、「歌を100℃以上にはしない」ことだった。歌の感情移入って、沸騰しない程度がいいんだよ。

熱すぎるとが味がわかんないどころか、ヤケドして舌がバカになる。
日本茶みたいなもんでさ、あんまし熱くしちゃうと甘みが飛んじゃうんだよね。
(これは大役萬のREC時に学んだ教訓)



そうして、あの「かっこカワイイ歌」が出来たのですよ。


乙女の皮衣をまとった戦士の、愛すべきものを手にするための計略。
色香や麗句、いや時として素肌をも武器にして、相手を降伏させる。
その容姿が愛らしければ愛らしいほど、月夜に唇が妖艶に光る。
そのナイフで、隙をついて、スキを突く。








初めて詩曲編で女性に楽曲を提供させて頂きました「魔・カ・セ・テTonight」は、こんな風にして、出来ました。そして「野水いおり」ちゃんのデビューシングルという、責任重大な案件でしたが、とことんまで楽しいモノを作ろう!と頑張ったつもりです。



以上をもちまして、3回にわたってお送りしました「「魔・カ・セ・テTonight」が出来るまで」ですが、これにて終了です!




最後に。




この機会を与えてくださった関係者の皆々様に改めて厚く御礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。


manzo

posted by manzo at 04:47| ドバイ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月04日

「魔・カ・セ・テ Tonight」が出来るまで(2)

魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)



今回はフライングドッグさんから好評発売中の「魔・カ・セ・テTonight」の楽曲誕生秘話、その(2)であります。


「ほら あなたのすぐ後ろ」


この一行で、ホラーを連想できる!
って思ったんだよね。

つまり、志村けんさんに大感謝なのよ(笑)



方向性が決まってから、詩の中の主人公の性格を考えた。
今回はアーティスト「野水いおり」さんが歌う楽曲の詩。
彼女が扮するツンデレな性格のキャラクター「ハルナ」に必要以上に寄せて作るべきでない。
それはつまり「キャラクターソング」という種の楽曲で、志向が最初から違うのだ。



野水さんと何度かお話させていただく。


僕の印象は、おきゃんな子だった。
おきゃんで、芯の強い子。


なるほど。
さすが道産子(笑)
根性が座ってる。


このアニメのキャラ「ハルナ」と、野水さんご本人と
面白いほどのシンクロニシティが存在したのだ。
その「ハルナ」というキャラクターもまた、おきゃんで、芯の強い子なのだ。


もう一度コミックを読み返す。
八重歯が可愛いなぁ。


「牙をむく」


だもんだから絶対に入れようと思った単語。彼女の犬歯は、かなり鋭利で、童顔で愛らしい風貌に不穏に光っていた。
「無邪気な牙」これはつまりハルナというキャラクターを標榜させたつもりなのですよ。いやひいては、野水さんにも内在しているであろう「牙」をも。


「スキを逃さないで」


人を好きになる気持ちっていうものほど、形が無いくせに確かなものはない無形文化財。
そしてメンドクサイことに、どこからが「気になる」でどこからが「好き」かという境界線が曖昧だったりする。その「隙」に刺した表情やキーワードが、すんごい勢いの電力を内包していたりする。


「何が欲しい?」「どうされたい?」


昨今の「肉食系女子」の、意中の男性への情念・執念・懊悩。
これこそが2011年の「キューティーハニー」になりはしないか。
そして野水さんの、あの小動物みたいな可愛い容姿で、そういうちょっと
チクっとするようなセクシーな歌詞って、面白いかな、って思った。


「小さな星の 小さな秘め事」


二人が一つに結ばれるときって、そこに宇宙がある。
たとえその二人がどんなブサイクだろうと、貧乏だろうと、もっと言えば、
「禁じられた関係」だろうと、互いの衝動は、その小さな部屋を、無限の宇宙に変えちゃう。

そこに到達するのに翼なんかいらない。
温もり。衝動。激情。吐息。

誰しもが、退屈な日常を、ひとときのコスモに変える魔術師なわけだ。
とりわけ、女の子はその扱い方が巧みでさ。



女性上位の本格的な時代の到来だよまさに。
ひねもす草を食む貧弱な「騎士」たちは、「夜の番人」と化した彼女たちに、こう耳元で唱えられ、動けなくなるのだよ。

「魔・カ・セ・テ Tonight Knight」



と。













次回は最終回、アレンジ編です!

posted by manzo at 13:59| ドバイ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

「魔・カ・セ・テ Tonight」が出来るまで(1)

魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)



今回はフライングドッグさんから好評発売中の「魔・カ・セ・テTonight」の楽曲誕生秘話なんぞやってみようかと。



9月初旬、当日記ではお馴染み、アルコール軍曹野崎プロデューサーからメール。


 富士見書房『これはゾンビですか?』
 原作読んでおいてください 
 
 のざき 



氏のメールは大体いつもかように送られてきます。
基本句読点がない(^^)


で、そこから木村先生の原作を読み、さっち先生のコミックを読んだ。


うーんなんだろう、この読後感は。
闇鍋を食べた感じ?
(闇鍋たべたことないんけどさ)



ありとあらゆる情報が、一気に脳内に流入してきた感じ。
でも、どっかで味わったことのある風だった。


そうだよ。


筒井康隆氏の小説を初めて読んだときと同じ読後感だったのよ。
最初に読んだ氏の「乱調文学大辞典」の一節


【ドッキング】どっきんぐ (名)犬の交尾



やられたぁあああああ。って感じ。



曲は2日で出来た。
発注はね、
「キューティーハニー的な、小悪魔な感じ」
だった。

2011年仕様のセクシーソングかぁ。
そしてなんと有難いことに、直しなしの一発で曲のOKをもらった。


萬「で、詩はこれ誰が書かれるんですか?」
野「いや、君で考えてるんだけど。あ。やりたくないですか?」
萬「いえいえいえ!僕でいいんですか?」
野「君のウィットが欲しいんだよね」


あーありがたやありがたや。
普段からダジャレを主食に生きてきた我が人生を、ウィットと誤解昇華してもらったことで、作詞・作曲・編曲のチャンスが巡ってきた。


詩は、第1稿作品は完全NGだったのよ、実は。
タイトルは「絆Sword」
今見返して、よかったぁこのダサいタイトルにしなくて、と胸を撫で下ろしてます。
Aメロだけご紹介。





「絆Sword」

俯きがちな日常たちが
退屈な未来を飼い馴らす

過去から Hide Away
今でも Slip Away




まぁこんな感じ。
エラクHardな内容だったのさ。


NGの理由も納得。
「これだと萬ちゃんに頼んだ意味ないんだよ。このサウンドにちょっとセクシーで面白い歌詞じゃないと」


なるほど。



よぉしわかった。




ゾンビだろ〜、
バイオハザード・・・


ホラーとギャグかぁ・・・


何かドリフみたいだなぁ。


志村ぁ〜〜〜、後ろ〜〜〜  ってか。



そうか!



「志村ぁ〜〜〜後ろ〜〜〜〜」にしよう!





ここから、僕の作詞が始まった。






(2)へ続く!
posted by manzo at 19:27| ドバイ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

カップヌードル

振り向けば (1月)行くか(2月)逃げるか (3月)去るものか


てなわけであっちゅー間に3月。



僕は年に2,3回、無性に日清のカップヌードルが食べたくなるときがある。


即効ミニストップに行ってゲト。
この衝動が起きるときは、何故か替えが利かないのよね。
フレディーも言ってるじゃん「他のぉ〜じゃヤダもんっ!」って。


なんなんだろね、こりゃ一体。
何が入ってたらそういう「猛烈な衝動」になるんだろうか。




posted by manzo at 02:11| ドバイ ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月19日

オリコン

先週、僕が書かせて頂いた曲が、2曲ともオリコンの50位以内にランクインしました。

勿論、初めてのことです。


この場をお借りしまして、応援してくださっている皆様に感謝いたします。
本当にありがとうございます。


1曲は野水いおりさんが歌う「魔・カ・セ・テTonight」(初登場27位)
魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)
(作詞・作曲・編曲、ギター以外演奏すべて。ちなみにギターは是永巧一氏。内田有紀ちゃんの曲を編曲してもらってからの、15年ぶりの再会!)

もう1曲は山口理恵さんが歌う「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」(初登場44位)
気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです [Single, Maxi] / 山口理恵 with manzo (演奏); 山口理恵 (その他); 山口理恵 (演奏); 中野愛子, 松本隆, manzo, 柿島伸次 (その他) (CD - 2011)
(作・編曲、演奏全て、あ、あと、デュエットなので歌唱も(笑))。



本日はこれから、大阪なんばで歌わせていただき(しかも、今年40になる男が振り付け付きというプレイ('A`) )、その足で夕方名古屋のほうにもサイン会でお邪魔いたします。


ご来場くださる方は、僕の事はオブジェみたいなものだと思っていただければ幸いです。
それよりも理恵ちゃん、いおりんの雄姿(女性たちに向け、「雄」姿と敢えて申し上げたい)をご覧になっていただきたいと心底思います。



これら2曲は、両曲ともアニメ「これはゾンビですか?」の主題歌で、「魔・カ・セ・テTonight」がOP主題歌、「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」がED主題歌です。

放映エリア・日時・放送局は上記「これはゾンビですか?」リンクからご覧になれます。

あーそうそう。
第1話は、ニコニコ動画のほうで無料配信中です。
これね。

その後は1週間無料公開しております。

今放映されてる話。ストーリーが段々核心に迫ってきますな。
僕の大好きなスラップスティックなアニメです。ギャグありホラーありペーソスあり。




ご興味のある方は、是非チェックしていただければ、と思います!
posted by manzo at 08:05| ドバイ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月31日

きさらぎまえの つれずれに

年を食うと1年が過ぎる体感速度が対数関数的比率で上がっていくって言うけど、
それもそのはずだ。


経験を積めば「出来ること」が増える→

それと同時に「やんなきゃいけないこと」も増える→

「出来ること」と「やんなきゃいけないこと」を何とか同時にしようとする→

ギリギリのところでセーフ、いや時にはアウトってことも→





また一つオトナになる→

要領よくなる→

いやつまりずるくなる→




しぜん時間を作れるようになる→

それがまた一つ経験となる→ふりだしにもどる




ここ15年のこんな繰り返しで、ご用意可能なメニューが大量に増えた。
残念なことに、収入はさして増えていない('A`)

(さすがに、水道を止められたせいでうちでウンコ不能とか、そこまでの
フェーズにはいってないけどさ。いやわからんな。
いつそうなってもいいように、屋外のどこでも出来る癖を付けておかねばならん。)


もう一つ。
どっちかっていうと「やんなきゃいけないこと」の方が増えてきてんだよなぁ。



結局、生きること自体が、カルマ(業)そのものなんだと、不惑の年代に入る前に
しみじみ思うのである。道理で演歌がみぞおちに沁みてくるわけだ。







てなことで、あっというまに1月が過ぎていくのである。


もっと上手に時間を作れる大人になりたい。
決して「ずるい大人」になりたいわけではないよ。




念のため。




posted by manzo at 14:42| ドバイ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする