2008年05月26日

久々に大量借り

ちょっと今日はめんどいのでいつもの「まくら」は省略しますw


久しぶりにツタヤで大量にCDを借りてきました。
特に仕事で必要だったF.P.M.(Fantastic Plastic Machine)を中心に借りてきました。FPM好きなんですがここんとこ全然サボっててチエックしてませんでしたので('A`)






この3枚目「luxury」だけ持ってた。




以下は趣味でw



実はマンハッタンはウェザーリポートの「Birdland」のカバーしか聞いてなかったという怠慢でした('A`)


I Never Told You/Quincy Jones featuring Toots Thielemans
Sweet Beginnings/Marlena Shaw
「二千年の恋」サントラ/S.E.N.S.
(アマゾンリンク見つからず('A`) )
クインシーとツーツのコンビはオムニバスのバラでしか持ってなかったので借りてきました。それからマリーナショウは全くのエアポケットでこれから初めて聞きます。。。('A`)

僕S.E.N.S.好きなんですよ。キレイです。心が洗われます。その後にRage Against The Machineとか聞くと脳汁が出ますwそういうギャップの部分で言えばS.E.N.S.は深海のような懐の深さがありますね。




で、衝動的にジャケ借りしてきたこのケイティ・メルア。あえて試聴しないで借りてきたんで、どうなんだろうと思ったんだけどこれが結構当たりだった!
リッキー・リージョーンズとかJewelを髣髴させる歌い方で、結構僕の好物でした。乾いた感じで。そして何気に曲が変態でいい。ノラジョーンズ定食にケイトブッシュをトッピングしたような楽曲群。ねじれポップ好きな方はオススメしておきます。


posted by manzo at 00:12| ドバイ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月14日

Danger Money/U.K.





世の中に数々の「隠れた名盤」あれど、この作品も時代に飲み込まれた形で不本意な評価をされている作品。70年代後半、セックスピストルズに代表されるパンク・ムーブメントがブリティッシュ・ロックの水先案内人になっていた時代ー(破壊と虚無)ーに、芳醇なプログレッシブ・ロックー(構築と法悦)ーを貫いていたU.K.。



スタジオアルバムとしては処女作「U.K.」とこのアルバムの計二枚のみ。しかしその凝縮された「憂国の志士」の頑なまでの構築美(≒破壊美)は30年近く経った今でも色褪せない。



M-2などは、プログレッシブロックの中でも屈指の「ロマン派プログレ」と言えよう。ジョンウエットンの甘美で武骨な声が様変わりしてしまったワーテルロー切々と織り上げ、エディ・ジョブソン(ex フランク・ザッパバンド)は、鍵盤弾きならバイブル的フレーズである7/16拍子のイントロのピアノリフを流麗に奏でる。これらは「静かなるオーガズムス」さえ感じさせてくれる。



しかし、「形骸化したプログレ」に自らアンチテーゼを投げかけ、プログレを進化させ続けて行き、結果「プログレッシブ(進歩的)」という単語が「変拍子、組曲形式」などなど、通俗的で陳腐、言うなればティピカル・コンセンサスに成り下がっていた事を体現してしまったかのようなM-5。「プログレ」というジャンルに自ら幕を下ろし、紳士は自己批判をする。


Carring No Cross before me
(今まで何の苦労もなかったんだ)


と。
そしてこれはとりもなおさず、音楽業界マターの単語に変態した「プログレッシブ・ロック」という意識の破壊へとも向かっていった。一見品のいいシャッポをかぶった紳士は、実は確信犯だったのかも知れない。
まるでダイイング・メッセージの様にこう残して。



ー進歩の行く末の破滅ー



諸行無常、生きとし生けるものの儚い宿命を見通せるところから考えると「70年代最後の老練なるプログレ」と換言できるかもしれない。
posted by manzo at 16:29| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月06日

One Size Fits All/Frank Zappa&Mothers Of Invention




高校時代、プログレッシブ・ロックの持つ哲学性観念性から抜け切れず友人も次第に僕から離れて行きw、批判精神と変拍子だけが僕に残ったとき、小学生時代からの友人M氏からザッパの存在を知った。


ザッパの音楽は見事に「プログレッシブ(進歩的)」でありながら、陰鬱ではなかった。それはアメリカという土壌の所為か、恐ろしくアッパーでトリッキーでエキセントリックだった。大阪にも似た陽気さ。
感情のベクトルが明らかに外に向いているものばかりだった。
彼の音楽を知った頃から、段々友達が以前のように増えてきたのは全く無関係だったのだろうか。


また彼の作品は歌詞がスゴイ。何でもあり。品性下劣のオンパレードだ(笑)


変拍子で肛門の事を浪々と歌うわ、ディスコビートに乗せてゲイの事を楽しく歌うわ、生理用品の歌も歌うわ、うんこ、ち○こ、おっぱいなんて文言も盛り沢山だわ(笑)。
しかもそれでいて社会風刺もかなり盛り込まれている。
「何でも歌にしていいんだなぁ」と当時目からウロコだった。
しぜん僕が大学時代にコミックバンドを結成するにあたり大いに影響を受けたのは言うまでもない。


さてオススメ曲紹介。


インカ帝国に降り立ったUFOをテーマにした、もうすでにテーマ自体がトリッキーなm-1「Inca Roads」。6'34''〜高速7/8拍子でのジョージデュークのMoogとRhodesのソロは鳥肌立ちます。これでライブだって。キチ○イですよこの人たち。マリンバが猟奇的なサウンドに一服のファンシーさを降り注いでいる。ザッパサウンドの大きな特徴である。


m-4「Po-Jama People」ロートーンのザッパのボーカルが卑猥ですごくカッコイイ。彼お得意のR&B風味の曲だが、布陣のせいか若干フュージョン色があるのが心地よい。


m-8「andy」これまたポップで聞きやすいオススメ曲。
冒頭メロディー[Eb][E][Eb][Db][B]の部分が非常に彼の個性が窺える5連符の用い方だ。他の楽曲でも彼は意図的に5連符を多用してるものがあり、彼ならではである。しかも5連符は演奏難易度が高い。僕は5文字である「ゆきだるま」「ゆきだるま」と言いながら運指練習したものだ。






というわけでこのアルバムもまた、発表から30年以上経った今でも全く古くならない作品である。結局「フランク・ザッパという一つのフォーマット」が「すべてにあてはまる」事を体現したアルバム。

One Size Fits All。
posted by manzo at 13:19| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Skylarking/XTC





XTCとは

僕の敬愛するポップスの錬金術師、トッドラングレンプロデュース作品。XTC vs.Toddと、同じビートルズフリークが織り成す英米対決アルバム。結果それまでのパンク&ニューウェーブの流れが影を潜め、トッドの持つ甘美なハーモニゼーションがまるでビターチョコを包むサワークリームの如く彼らを優しく包んでいる。

「裏ビートルズ」と異名を取る彼らのアルバムの中でも屈指の聞きやすさに仕上がっているのは、そのギター弾きの名鍵盤使い、トッドの力が大きいであろう。彼らの密室性とトッドのそれが成し得た、偉大なる珠玉の室内楽曲群がちりばめられている。
まさにアイデアの宝庫だ。

m-1からm-2への繋ぎ、m-4「That's Really Super, Supergirl」の冒頭メロ、m-7「1000 Umbrellas」のストリングスアレンジ、などなど常軌を逸したものばかりで、高校生の僕にはそれはもう衝撃的であった。

ちなみにその高校時代の盟友津田氏とXTC論を折に触れて語ったものだが、彼のXTCのベストアルバムは「Drums And Wires」だそうだ。
さすが永遠のロック小僧(笑)

「Drums And Wires」も追って寸評しようかな。



普通のポップスに飽きたロック少年、おざなりのバラードに食傷気味のお姉さん、ちょっとよってらっしゃい。


ビター&スイートなブリティッシュ・ロックのカクテルはいかがでしょうか?
posted by manzo at 11:34| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

3/キリンジ




あー素晴らしきネオ・ニューミュージック!スティーリー・ダンと小田和正とはっぴぃえんどの面々が「2抜け」マージャンをしているかのような、何とも「言葉少なな熱血漢」アルバム。言外の意味にこそ本質が宿っているのだ。比類なきコードワーク、メロディーのテンション的解釈、そして洋楽的ファンタジックな歌詞。

これらはすべて男なら誰しもが持つ「照れ隠し」なのだ。愛すべき人に真直ぐに「愛してるよ」といえない男達への讃歌が鏤められている!

m-6「エイリアンズ」最高!
泣けます!
posted by manzo at 10:36| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月03日

5/4(←日付けではありません)

だからといって1と1/4の帯分数にもしないで下さい(^^)。

というのも今回の5/4とは、変拍子という、音楽の拍子。



ポップスのほとんどは4/4とか3/4の拍子で出来ているわけで、テレビやラジオでこの聞き慣れない拍子が出てくると何とも不思議な感じがする。

有名なところで行くとスタンダードジャズのナンバーで「TAKE 5(テイクファイブ)」というのがあるが、タイトルのまんま実際の曲も5拍子で(百聞は一聴にしかず、是非聞いてみてその浮遊感を味わってみてほしい)、独特の雰囲気を醸し出している.

朝っぱらから音楽漬けの毎日で、フッと思い出した。
僕の変拍子との出会いの曲を。


「マルサの女」

この映画のテーマ曲が、5/4拍子の何とも怪し気な雰囲気の名曲だった。
しかも、コード(曲を展開していく上での和音のこと)が2個しかない。
これには驚いた。
(ちなみに映画も最高です。戦後の社会派映画の金字塔だと勝手に思っています)

今考えると、僕のその後の「プログレ期」への布石になっていた様な気がする。




何だか今回は日記というより備忘録の風合いが強くなってしまいましたが、お許し下さい。


追伸:その変拍子が気になる方はこちら。
posted by manzo at 12:31| カイロ | Comment(2) | TrackBack(1) | 音楽評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする