「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまで(前編)
約1ヶ月間、当ブログは東日本大震災にまつわる諸般の事情を鑑み、自粛しておりました。
僕自身、ライフラインが整って初めて希求される娯楽産業に身を置くものとして、精神的にも根底を見つめなおす厳粛な機会と、期せずして成りました。
様々に身を引き締め、改めて粛々と生きる意味を自分に問うて。
今回、謹んで、そして、今出来る範囲で、ほっこりやまったりをご提供できればと思い
またぞろ再開いたしました。今後ともお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
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前回好評のうちに(?)終了した
「魔・カ・セ・テtonight」が出来るまででしたが、
当ブログではおなじみフライングドッグ野崎プロデューサーから「エンディングの
解説もやって欲しいなぁ」という熱烈なリクエストもあり、また今回ご紹介する曲
を一緒に歌っている山口理恵ちゃんからも「OPはやってEDの紹介はしないんですか?」
と
ジェラシー混じりに言われそうな向きもあるので(笑)
今回は僕が作編曲、そしてちょっとだけ歌も歌っているアニメ「これはゾンビですか?」
EDテーマ「気づいてゾンビさま、私はクラスメイトです」が出来るまでと称しまして、
楽曲の生い立ちをご案内していこうかと思います。
昨年初秋、同アニメOPテーマ「魔・カ・セ・テtonight」のお話を頂いたとき、
くだんの野崎Pはもう一つの事案を画策していたのだ。
野崎P「エンディングは君に
『も』歌ってもらいたいんだよね」
萬「と、仰いますと…?」
野崎P「山口理恵ちゃんとデュエットをしたら面白いかなぁと思っててね」
デュエット。
え?当初の電話会議で、可愛いのと脂っこいのをやろうと、ある程度のガイドラインを
見据えて、可愛い(フレンチ)のと、脂っこい(ムード歌謡)のとの2本で攻めてみた。
野崎Pも「両方とも会議に掛けてみましょう」という事に。
僕及び周囲の下馬評はムード歌謡の方が採用される風一色だったが蓋を開けてみたら
アニハカランヤ結果はその逆で、フレンチ系の方が採用されることに。
(ちなみにムード歌謡のほうの仮タイトルは「死んでもLovers」(詩:
中野愛子)。
これが陽の目を見ないのは残念。だが仕方ない(笑))
そもそもなんでフレンチポップ風味をやろう!と思ったかというと、
山口理恵さんという人を僕が最初に見た印象というのが非常にコケティッシュだったんですね。
奥ゆかしさと、内にある愛情・可憐というのが、昨今の「萌え」的な風合いと違う、何かこう
、どこにも籍を置かない、無所属なエロティシズムを感じたんですよね。
単に僕とのジェネレーションギャップという話もあるかもしれませんが(^^;
15年程もあるそのジェネレーションギャップの「温度差」みたいなものを、
楽曲に昇華させられると、面白いものが出来るのではないかと思っていた。
中野愛子ちゃんからも素敵な歌詞が上がってきて、さぁ歌REC当日です。
先に女性パートを歌い終えた山口理恵ちゃんからバトンを受け、
いざ歌いに参りましょう!と思った矢先、くだんの野崎Pから
「manzoは今回、ネチっこく歌ってみてください」
と。
次回、そのセクハラ歌唱法の謎に迫ります!(笑)