ある一通のメールが来たのは、もう随分前になりました。
「関口太郎さんというライダーがおりまして、彼を応援する掲示板で、応援歌を作った方がいらっしゃるのですが、これを萬Zさんに歌っていただきたい」という内容でありました。
TETTA氏から転送メールが来、どういう境遇を持った方なのかをおおかた理解させてもらいました。
「是非やりたいね。」と一言だけTETTA氏に返信してから、今日に至るまでまだその作品は完成していないのです。大変恥ずかしい事に、デモ作りに煮詰まっているのです。
何故ここまで煮詰まってしまったかというと、もとのデモがしっかりと出来て過ぎていたからなのです。
ひとつの楽曲をその楽曲そのもの・時代・歌手に則したアレンジを構築していく方法論は、元の物が「骨組み」くらいの、ラフなものであるほうが構築しやすいものなのです。デモの完成度が高ければ高いほど再構築の難易度が高くなっていきます。この再構築の手並みがまさにその職人の「匠」に帰結するわけでありまして、内心じくじたる思いでいっぱいなのです。
「ならば、そこの掲示板の方が作ったデモに歌をのせればいいのでは?」という御指摘があると思います。確かにその方法を取るのが御依頼に沿う最速の方法である事は僕が一番よく知っている事です。しかし、僕も職人の端くれです、僕なりの「色」というものをアレンジに於いても表現した上で、歌を吹き込みたいと思っているのです。
今日、その関口太郎さんの復帰戦がイギリス・ドニントンというところで開催されています。
本来なら僕は、その、「完成した楽曲」を携えて地球の裏側から応援する手はずだったのですが、情けない事に「手ぶら」になってしまいました。
確か日本での復帰戦は、第12戦 日本GP 9月16日(金)〜18日(日)です。
それまでには必ず、「燃える」デモと歌を、関口太郎さんと応援している皆さんにお届けいたします。
ひとまずは、無理をしないように、だけど全力でがんばって下さい!関口太郎さん!


