2011年03月16日

平凡という宝物

なんのきない、ごくごくありふれたことが、すんごく宝物だったということを、

こんなことになって気付いた。



いつもの仲間。


いつもの場所。


いつもの笑顔。





我ながらいつものこととはいえ、愚かしいと思う。


そんな当たり前、絶対にないんだよ。






今あるみんなの顔に、早くもとの笑顔が戻りますように。。。






だからもう、うつむいてうずくまるのはやめる。






早く、


キラキラと輝く、


なんのきない、


ごくごくありふれた、


あの平凡な朝日を見るために、





顔を上げないとね。






宝物は、自分で探しに行かないとね!



posted by manzo at 01:29| ドバイ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月12日

【緊急】ご報告

昨日、東北・関東地方を中心に「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。



今もその余震、また新たな本震と思われるものも断続的に続いていて、全く持って
予断を許さない状況です。


各地で甚大な被害が出ていて、心苦しいばかりです。



私は、ひとまず無事です。



僕もそうでしたが、多く眠れない夜となったと思います。
皆さん、ここは落ち着いて参りましょう。
火器を扱うのも、もう少し様子を見てからのほうがよいかと思います。

ひとまずは深呼吸。


デマに気をつけつつ、確かな情報に則って、速やかに避難しましょう。


また、昨日帰宅できずに、不安で辛い夜を過ごした皆さん、大丈夫ですか・・・?
お疲れ様です。
首都圏は各線徐々に復旧してきてます。
あなたを待っている人がいます。

帰ったら、
手を握ってあげてくださいね。
声を掛けてあげてくださいね。

一人でも多くの無事を、心より祈っております。


取り急ぎ、報告でした。







manzo

posted by manzo at 06:44| ドバイ | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月11日

「魔・カ・セ・テ Tonight」が出来るまで(3)

魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)


さて、今回もフライングドッグさんから好評発売中の「魔・カ・セ・テTonight」の楽曲誕生秘話、その(3)、最終章であります。



アレンジ作業は、今回は楽であった。
僕は楽曲発注を頂く場合、たいがいプリプロ(ある程度曲の世界観がわかるまでの編曲及び楽器シュミレート)まで作って出していく。今回はアニメOP用のお話だったので差し当たり90秒サイズの音源を作成した。

で、曲提出の時に「オケもこんな感じでOK」とのコメントを頂いたので、つまり改めて編曲作業に入るというよりは、フルサイズの構成をどうしようかとか、野水さんの歌を聞いて最終的に楽曲のキーをどうするか、そんなところだけだったかな。今回は安産だわね。


と油断していたのもつかの間。




フライングドッグ佐藤ディレクター(多分当ブログ初登場!)がここで僕にオーダーをしてきた。




「フルサイズアレンジのご相談なんですけどぉ〜、あのぉ〜、manzoさんが作る大サビ、聞いてみたいなぁ〜!なんて。さらにどんな素晴らしいメロが来るのかなぁ〜!なんて」

(註:大サビ→「ブリッジ」って言う言い回しもある)



なんだよその「萬ちゃぁ〜ん、今日リッチなんでしょぉ?フルーツ盛り合わせなんかぁ食べたいなぁ〜ん黒ハート
って言って来る、郊外の私鉄沿線駅前スナックのおねーちゃんみたいな言い回しは。


彼は僕よりも6つほど年下であるが、テキパキと動く人である。
メガネを外すと小倉優子ちゃんに似ている。


言ってみれば僕は、


ゆうこりんにおねだりされた」


ようなものなのだ。




悪い気がするわけがない。





僕は普段ブリッジを好んで作るほうではないが(必要ならば勿論書くけどね)、ゆうこりんにロートル作曲家の意地を見せたくなって、1日で書き足した。






四ツ谷サウンドバレイで野水さんのレコーディングが執り行われたのだが、
つまりゆうこりん、もとい(笑)佐藤さんと僕でボーカルRECは進められた。


野水さん、最初こそ緊張してたけど、どんどんと彼女自身が世界観を掴んでくれてね、
さすがは役者さんだよね、詩のコンテキストを理解するのが早いし的確だった。

そこからの彼女は違ってた。
ブース越しに見える彼女からは、いつもの様な「犬歯に毒持つ小動物」(笑)ではなく、空を切る眼差しで、凛とした滾る心の「歌手」だった。いや歌手というより「戦士」という緊迫感さえ漂っていた。

だから、僕と佐藤さんがお互いに徹したことは、「歌を100℃以上にはしない」ことだった。歌の感情移入って、沸騰しない程度がいいんだよ。

熱すぎるとが味がわかんないどころか、ヤケドして舌がバカになる。
日本茶みたいなもんでさ、あんまし熱くしちゃうと甘みが飛んじゃうんだよね。
(これは大役萬のREC時に学んだ教訓)



そうして、あの「かっこカワイイ歌」が出来たのですよ。


乙女の皮衣をまとった戦士の、愛すべきものを手にするための計略。
色香や麗句、いや時として素肌をも武器にして、相手を降伏させる。
その容姿が愛らしければ愛らしいほど、月夜に唇が妖艶に光る。
そのナイフで、隙をついて、スキを突く。








初めて詩曲編で女性に楽曲を提供させて頂きました「魔・カ・セ・テTonight」は、こんな風にして、出来ました。そして「野水いおり」ちゃんのデビューシングルという、責任重大な案件でしたが、とことんまで楽しいモノを作ろう!と頑張ったつもりです。



以上をもちまして、3回にわたってお送りしました「「魔・カ・セ・テTonight」が出来るまで」ですが、これにて終了です!




最後に。




この機会を与えてくださった関係者の皆々様に改めて厚く御礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。


manzo

posted by manzo at 04:47| ドバイ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月04日

「魔・カ・セ・テ Tonight」が出来るまで(2)

魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)



今回はフライングドッグさんから好評発売中の「魔・カ・セ・テTonight」の楽曲誕生秘話、その(2)であります。


「ほら あなたのすぐ後ろ」


この一行で、ホラーを連想できる!
って思ったんだよね。

つまり、志村けんさんに大感謝なのよ(笑)



方向性が決まってから、詩の中の主人公の性格を考えた。
今回はアーティスト「野水いおり」さんが歌う楽曲の詩。
彼女が扮するツンデレな性格のキャラクター「ハルナ」に必要以上に寄せて作るべきでない。
それはつまり「キャラクターソング」という種の楽曲で、志向が最初から違うのだ。



野水さんと何度かお話させていただく。


僕の印象は、おきゃんな子だった。
おきゃんで、芯の強い子。


なるほど。
さすが道産子(笑)
根性が座ってる。


このアニメのキャラ「ハルナ」と、野水さんご本人と
面白いほどのシンクロニシティが存在したのだ。
その「ハルナ」というキャラクターもまた、おきゃんで、芯の強い子なのだ。


もう一度コミックを読み返す。
八重歯が可愛いなぁ。


「牙をむく」


だもんだから絶対に入れようと思った単語。彼女の犬歯は、かなり鋭利で、童顔で愛らしい風貌に不穏に光っていた。
「無邪気な牙」これはつまりハルナというキャラクターを標榜させたつもりなのですよ。いやひいては、野水さんにも内在しているであろう「牙」をも。


「スキを逃さないで」


人を好きになる気持ちっていうものほど、形が無いくせに確かなものはない無形文化財。
そしてメンドクサイことに、どこからが「気になる」でどこからが「好き」かという境界線が曖昧だったりする。その「隙」に刺した表情やキーワードが、すんごい勢いの電力を内包していたりする。


「何が欲しい?」「どうされたい?」


昨今の「肉食系女子」の、意中の男性への情念・執念・懊悩。
これこそが2011年の「キューティーハニー」になりはしないか。
そして野水さんの、あの小動物みたいな可愛い容姿で、そういうちょっと
チクっとするようなセクシーな歌詞って、面白いかな、って思った。


「小さな星の 小さな秘め事」


二人が一つに結ばれるときって、そこに宇宙がある。
たとえその二人がどんなブサイクだろうと、貧乏だろうと、もっと言えば、
「禁じられた関係」だろうと、互いの衝動は、その小さな部屋を、無限の宇宙に変えちゃう。

そこに到達するのに翼なんかいらない。
温もり。衝動。激情。吐息。

誰しもが、退屈な日常を、ひとときのコスモに変える魔術師なわけだ。
とりわけ、女の子はその扱い方が巧みでさ。



女性上位の本格的な時代の到来だよまさに。
ひねもす草を食む貧弱な「騎士」たちは、「夜の番人」と化した彼女たちに、こう耳元で唱えられ、動けなくなるのだよ。

「魔・カ・セ・テ Tonight Knight」



と。













次回は最終回、アレンジ編です!

posted by manzo at 13:59| ドバイ ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

「魔・カ・セ・テ Tonight」が出来るまで(1)

魔・カ・セ・テ Tonight [Single, Maxi] / 野水いおり (演奏); manzo, 中野愛子, 知野芳彦 (その他) (CD - 2011)



今回はフライングドッグさんから好評発売中の「魔・カ・セ・テTonight」の楽曲誕生秘話なんぞやってみようかと。



9月初旬、当日記ではお馴染み、アルコール軍曹野崎プロデューサーからメール。


 富士見書房『これはゾンビですか?』
 原作読んでおいてください 
 
 のざき 



氏のメールは大体いつもかように送られてきます。
基本句読点がない(^^)


で、そこから木村先生の原作を読み、さっち先生のコミックを読んだ。


うーんなんだろう、この読後感は。
闇鍋を食べた感じ?
(闇鍋たべたことないんけどさ)



ありとあらゆる情報が、一気に脳内に流入してきた感じ。
でも、どっかで味わったことのある風だった。


そうだよ。


筒井康隆氏の小説を初めて読んだときと同じ読後感だったのよ。
最初に読んだ氏の「乱調文学大辞典」の一節


【ドッキング】どっきんぐ (名)犬の交尾



やられたぁあああああ。って感じ。



曲は2日で出来た。
発注はね、
「キューティーハニー的な、小悪魔な感じ」
だった。

2011年仕様のセクシーソングかぁ。
そしてなんと有難いことに、直しなしの一発で曲のOKをもらった。


萬「で、詩はこれ誰が書かれるんですか?」
野「いや、君で考えてるんだけど。あ。やりたくないですか?」
萬「いえいえいえ!僕でいいんですか?」
野「君のウィットが欲しいんだよね」


あーありがたやありがたや。
普段からダジャレを主食に生きてきた我が人生を、ウィットと誤解昇華してもらったことで、作詞・作曲・編曲のチャンスが巡ってきた。


詩は、第1稿作品は完全NGだったのよ、実は。
タイトルは「絆Sword」
今見返して、よかったぁこのダサいタイトルにしなくて、と胸を撫で下ろしてます。
Aメロだけご紹介。





「絆Sword」

俯きがちな日常たちが
退屈な未来を飼い馴らす

過去から Hide Away
今でも Slip Away




まぁこんな感じ。
エラクHardな内容だったのさ。


NGの理由も納得。
「これだと萬ちゃんに頼んだ意味ないんだよ。このサウンドにちょっとセクシーで面白い歌詞じゃないと」


なるほど。



よぉしわかった。




ゾンビだろ〜、
バイオハザード・・・


ホラーとギャグかぁ・・・


何かドリフみたいだなぁ。


志村ぁ〜〜〜、後ろ〜〜〜  ってか。



そうか!



「志村ぁ〜〜〜後ろ〜〜〜〜」にしよう!





ここから、僕の作詞が始まった。






(2)へ続く!
posted by manzo at 19:27| ドバイ | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

カップヌードル

振り向けば (1月)行くか(2月)逃げるか (3月)去るものか


てなわけであっちゅー間に3月。



僕は年に2,3回、無性に日清のカップヌードルが食べたくなるときがある。


即効ミニストップに行ってゲト。
この衝動が起きるときは、何故か替えが利かないのよね。
フレディーも言ってるじゃん「他のぉ〜じゃヤダもんっ!」って。


なんなんだろね、こりゃ一体。
何が入ってたらそういう「猛烈な衝動」になるんだろうか。




posted by manzo at 02:11| ドバイ ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする