6日のライブは自分が一番楽しみかもしれない。
今まで都輝ライブとかでもやってた楽曲が「へぇ、こんなにも歌のアプローチを変えられるのかぁ、やっぱ人とやるのって面白いなぁ」って思ったもん今夜。
ところでこの堀田秀顕という男、なかなか手ごわい。
僕の歌のときの破裂音が、バラードの時とか、気になるのだそうだ。
そうなんだよねぇ〜。
熱が篭るとね、ついついね、シャウトしちゃう(笑)
氏曰く、曲によっては(溝ノ口太陽族とか熱い楽曲の話ではないです。念のため)、もっと優しく歌っていったほうが、僕の楽曲の優しいところがもっと伝わるのではないかという、ここ数年自分の歌に於いて懸案にしていた部分を快刀乱麻のごとき切れ味で見事に捌く35歳なのだ。
「manzoさん、柳家小三治師匠とか聞いてよぉ。『小さくやる』良さと難しさがわかると思うよ」
萬「そっかぁ。わかった〜。今度聞いてみるよ」
随分前に、小三治師匠のドキュメントをNHKでやってて、痛く感動したことを思い出した。「お客を笑わしてやろうと思っちゃダメなんだ」的なことを言っていた。構築してはいかんのだね。
Talking HeadsのDavid Byrneが言うところの「Make No Sense」か。
今制作しているアルバム楽曲たちは、僕が作曲家時代では絶対に提出することさえいやその前に制作することさえ躊躇したであろう、愛すべき大馬鹿野郎どもに仕上がりつつあります(笑)
つまりは、僕自身の分身である自信が、大いにある、という事と同じです。ボスに最近言われて一番嬉しく、ホッとした一言は、
「最低すぎて最高です」
これは本当に嬉しかった。
この上ない名誉です。僕にとってこの感想は。
僕自身も、仮唄を家で録音してて自分自身でも「色々酷いナァ〜」って笑ってたら妻が横で、
「うん。確かに酷い」
と、異様に確信を持ちながら何度も自答するかのように首を縦に振り、悟りきったかのように洗い物をしている風景が印象的だった(笑)
これらの感想や反応が、僕が恣意的に構築したものでない証拠であればいいのだけど。
本当にお客さんに喜んでもらいたいと思ったとき、最初にやるべきことが、そんな所にヒントがあるのだと、最近とみに思っている。
Make No Sense.