久しぶりの日記でございます。
何しろ、11/20くらいまでは、「鷹の爪the movie 3 http://鷹の爪.jp/は永遠に」の劇場音楽制作で死んでおりました。その後の生萬、都輝ライブと、色々しながら来月行われるワンマンライブのリハとその仕込み(譜面、曲順などなど)でてんやわんやしておりました。
そんな中、「天体戦士サンレッド」と「鷹の爪カウントダウン」を見るのが僕の癒しだったりします。
自分が関わっている、というヒイキ目抜きにして、両作品とも面白いです。
テーマとスタンスが似ているものの、アプローチが全然違うこの2作品共々に関わらせていただき、それらを見比べるというのは中々芳醇な時間です。
昨日、サンレッドの主人公、レッドさんについてつれづれに考えていたのですが、彼が昨今の国際政治のパワーバランスの象徴的部分があるとするなら、これは面白いというか、社会風刺漫画的風合いを持ったFROGMAN氏と同様な時代警鐘の側面も呈するなぁ、などと思ったのです。
つまりこうです。
彼(レッド)自身が強国の象徴で、対する抵抗勢力をヴァンプ将軍に見立てたとしたら、ギャグ漫画のエリアを越えた社会派コメディだ、と。
彼が本気を出してヴァンプ将軍たちを壊滅させてしまうと、善と悪のパワーバランスがそこで消滅するわけである。すなわち、レッド自身の「正義の味方」というアイデンティティーも同時に消滅する。
彼が正義でありつづけるためには、悪を駆逐するのではなく、パトロールしなければならないわけだ。ここがくだんの強国に似ているなぁと。
彼の周囲に今のところ他に目立った悪の組織がいないため、しぜんフロシャイムを殺すことは自殺行為に等しい。レッドが本気で彼らと戦わないのは自己防衛ということになる。
さらに。
そう考えていくと、老獪のヴァンプ将軍が実はその辺の事を熟知した上でレッドと戦っているとしたら・・・、これはヴァンプ将軍の大いなる愛、いや、もっと言えば平和理念が根底にあるのではないだろうか。
将軍からすると、絶対的強敵の前で、もはや自分たちの火力が及ばないことは気づき始めていて、ならば世界征服など中断すればよいわけだがそうもしない。
彼らの大儀は世界征服である。本気で世界征服をしようとしてるのなら、レッドに気づかれずに隠密裏に征服する方法だっていくらでもありそうなものなのに、会議ではそういう議題すら上らない。
つまり知っているのではないだろうか。自分たちが「宿敵レッドを抹殺した上での世界征服を企む組織」をやめた瞬間に、いとも簡単にレッドを抹殺できるというパラドクシカルな論理を。
この辺の逆説的均衡が、昨今の国際情勢に似てるなぁ、などと考える雨の月曜日でした。この辺の話をしだすと、明け方はおろか昼まで話せそうですが冗長になるだけで何も生まないのでやめておきます。
悪しからず(^^)
追伸:
来る12/2のワンマンライブ、予約締め切りは本日23:59でございます!
まだ「若干の」余裕があるそうです。ご興味のある方はお早めに〜!